ターゲットを変えてヒット

  • 2008/04/02(水) 00:22:27

携帯電話やデジタルカメラなどに代表される商品は、日本の最先端技術がつぎ込まれつぎつぎと新しいヒットを生んでいる。しかし、このような最先端技術を持った商品だけが新しいマーケットを作り、ヒットを飛ばしているのだろうか?

私たちの身近にある日用品の中の多くのヒット商品に目を向けると、最新の技術ではなく、以前からある技術を応用して商品化しているものも多い。

今年の花粉ピークはすぎたようだが、毎年1月ごろから、各メーカーが改良に改良を重ねては花粉用マスクを発売している。その中でもヒットしたのがユニ・チャームから発売された「超立体マスク」だ。

そもそも立体マスクは粉塵対策の業務用マスクとして以前から存在しており、不織布でできた立体マスクは院内感染防止用マスクとして、医療現場では多く使われていた。

ご存知の通り、花粉用マスクは鼻の粘膜に花粉が侵入することを防ぐ。スギ花粉の大きさは約30μm〜50μmで、マスクの隙間から侵入する量が問題であった。このユニ・チャームの「超立体マスク」は病院向けの商品をベースに鼻・頬・顎の部分の隙間を最小限にした立体構造と、特殊な不織布技術が成すバリア性と通気性が最大の特長だ。

以前から存在はしていたが、限られた現場や限られた人にしか使われていなかったモノである。細かい点での改良はあったものの、販路やターゲットユーザーを一般消費者に変えただけで、世間に広く知れ渡るほどのヒット商品になったのだ。この「超立体マスク」はその代表例といえるだろう。