商品化への強い思い

  • 2008/03/27(木) 00:45:43

SMBCコンサルティング発表の「ヒット商品番付」、この大関にも選ばれたこともある「写メール」も偶然がヒントといえる。

「写メール」の開発者であるJ-フォン(後にボーダフォンから現ソフトバンク)の高尾慶二氏は、以前両親を連れて箱根を旅行した際、ロープウェイに乗り合わせた一人の観光客が、ロープウェイからの光景を携帯電話のメールで一生懸命文章にしている姿を偶然見かけた。「感動は誰かと共有することで何倍にも膨らむ」と考えた高尾氏は、これが「写メール」開発のきっかけになったと公表している。

偶然な出来事が開発のキッカケになったとはいえ、商品化への道のりは平坦なものではない。

先に紹介した花王の「クイックルワイパー」は、開発をスタートさせてから商品化まで実に6年もかかっている。それは社内の「そんな需要はあるのか?」という懐疑的な意見や、モップ用品などを手がけた実績がなくそれに対するためらいなどが障壁になっていた。

「写メール」も当時、軽量化で競い合っていた携帯電話業界の中で、カメラを内臓することによって重たくなり時代の流れに逆行してしまうこと、またコストアップにもつながるということで、社内の様々なプレッシャーは大きかった。

「成功の秘訣は1%のひらめきと99%の努力」
……かの発明王、トーマス・エジソンの有名な言葉だ。開発のきっかけは偶然だが、偶然がゆえに商品化に立ちはだかる技術的な課題や、周囲の反対意見などの障壁は厚い。

それでも開発者たちは、努力や苦労を重ねヒット商品を生み出しているのだ。それらの困難に立ち向かう開発者のパワーの源は、商品に対する強い「こだわり」や「想い」にあるのではないだろうか?

偶然を見方にする

  • 2008/03/20(木) 22:30:35

アイデアを考え出すのに行き詰まってしまったとき、ふとした「偶然」や「キッカケ」で名案が浮かぶ……なんていう経験はみなさんにもあることだろう。ヒット商品の中でも、開発者が偶然目や耳にしたことがキッカケでヒット商品の開発へとつながった例も多い。

花王の『クイックルワイパー』は紙おむつに使われていた不織布繊維が髪の毛などを絡み取ることを偶然発見し、商品化された。今では世帯普及率約50%と言われるほどのヒット商品になっている。

カゴメの電子レンジ用食品『カゴメデリ』も「コンビニの大きな弁当やカップラーメンは、レジに持っていくのが恥ずかしい。」という若い女性の声が開発のキッカケになり、パッケージデザインやメニューのラインナップを女性向けに開発したところ、単価250円〜300円の商品で年間売上30億円以上のヒットとなった。

縦に一週間の曜日、横に朝、昼、夕の表示があり、それぞれの欄にビニールのポケットが取り付けられた『週間投薬カレンダー』も、95歳になる母親が薬を飲み間違えたり、飲み忘れてしまったりしている姿を偶然目にしたのがキッカケで開発され、今では入院患者や病院関係者の間に口コミで伝わり、不況に関係なく大ヒットしている。

アンテナの感度を上げろ!

  • 2008/03/15(土) 22:10:18

日本テレビの番組で金持ちA様×貧乏B様というものがあった。殆ど同じような条件で事業をスタートした年齢も同じ2人が、数年後には年収が数億円のA様と数百万円以下のB様にわかれてしまう。

例えば、ネイルアートのお店を独立して開業した2人の女性の比較がある。A様は、当初チラシにより勧誘したが中々お客は入らない。悩んだ末今まで頑張った自分へのご褒美として、1週間分の稼ぎと同じ料金のセレブ御用達のエステサロンにいく。オイルマッサージでリラックスした感覚の中、ネイルサロンに必要なものは、この「ちょっと贅沢な感覚」であると気づいたのである。

早速A様は青山の一等地にヨーロッパ調の店を開き、料金も高めに設定。お客の数は口コミで徐々に増え年収はやがて三千万円になる。その後、渋谷で小学生達がツメにおもちゃのシールを貼って楽しんでいるのを見て、新たな気づきを得たのである。「これからはネイルブームがくる!」と。そして投資を募りネイリスト養成の専門学校を作り、ネイルアート専門誌の発行や講演活動で年商一億円を突破したのである。
一方B様はお店で飼っているペット犬の匂いの問題でお客は徐々に少なくなった。結果、年商は百数十万円に留まっている。

最初はちょっとの気づきかも知れないが、そこから閃きを得て考え方を修正し行動を起こすことが、如何にその後の結果に大きな違いをもたらすかが如実に表わされており、気づき・閃きの重要性が理解できる。小さな変化から大きな流れを読み取る感性が求められるのだ。これは「成功へのターニングポイント」をつかむ偉大な力である。

変化の風を読を読もう!

  • 2008/03/13(木) 01:03:30

世の中の仕組みが大きく変わってきている現代、今まで以上に「閃き力」が求められている。これからのコラムの中から、同じ性質のものでも、考え方、使い方によりまったく違った価値が生まれること、世の中の出来事や、科学現象やものの仕組みといったものには、それぞれに必要な理由があることが、感じとってもらえると嬉しい!

21世紀は知の時代といわれる。
社会が豊かになり、消費者の欲しいものが多様化してきた。企業は生き残りをかけて新しい発想、アイデアによる付加価値の高い商品やサービスを提供していく必要性に迫られている。 

ダーウィンの進化論で述べられている生き延びる生物の条件は、力の強いものでもなく、知能の優れたものでもない。環境の変化に柔軟に対応していけるものが生き延びるのである。経済の変化が読みにくい現在、時流に乗る為に必要な条件は「気づき」や「閃き」である。時流の変化の風を読む感性が重要といえる。

数十年前、トースターにネズミ捕りを付けるというアイデアがあった。倒産の危機に瀕していた米国家電メーカーが社員にアイデア募集をした時の話である。これは当然のごとく一笑され、「そんなの売れっこないよ!」「非衛生的だ!」と評価は散々であった。しかし役員の一人が興味を持ち、その社員がなぜそのようなことを考えたかを尋ねた。

その社員はトースターから出るパン屑を食べに、夜な夜な現れるネズミに悩まされていたのである。早速その役員は開発部長を呼び、新しいトースターの開発を命じる。もちろん「ネズミ捕り付トースター」の開発ではない。「パン屑の出ないトースター」の開発を命じたのである。これは大ヒット商品となり、この会社を倒産の危機から救ったのであった。

この会社はGE(ゼネラル・エレクトリック社)である。エジソンが設立した会社であり、今や家電製品、医療用機器、発電所、航空機エンジン、素材、宇宙開発、金融事業など、広い分野で高いシェアを持つ世界最大の複合企業となっている。その時価総額はトヨタの3倍にもなるというから凄い。

一見くだらないと思われるアイデアの中に、世の中に大きく影響を与えるヒットの種が隠されていることがある。重要なのは問題の本質を見る感性だ。本質を捉えたアイデアはヒット商品に繋がっている。

ブログ初日です

  • 2008/03/11(火) 23:27:46

”へえ〜そうなんだ”といった驚きや、”なるほど・そうか!”といった気づきが得られるようなコラムを不定期で掲載します。

変化のめまぐるしい時代に、発想を広げ、時代を読み取り、人生を豊かにしていければと願って。閃きや発想法、発明、商品開発、ビジネスの方法、知的財産などに関連付けた内容も注目です。お楽しみに。